小池百合子のコロナ対策「1兆円の大盤ぶるまい」ツケは誰が払うのか

都知事選直前の「フリーハンド」を問う
松岡 久蔵 プロフィール

新型コロナが未曾有の経済危機をもたらしつつあることは、論を俟たない。感染拡大を防止するため、飲食店などに営業自粛を要請した手前、協力金を出す必要があったことは当然だ。有事の際には財政規律を気にしていては人々の窮状を救えないというのも事実だし、実際に今回の協力金で救われた人も少なくないだろう。

しかし、それでもあえて、本当にその「大盤振る舞い」が適切だったのかを検証することは、「有事なら何でも通る」という誤った認識を蔓延させないためにも必要だ。具体的に見てゆこう。

 

ホテル借り上げ「1泊20万円」

例えば都は、新型コロナの軽症者を隔離するために都内のホテルを借り上げるための予算を173億円計上している。2800室を4、5月の2か月間確保したため、1室1泊あたりの費用を単純計算すると、10万円程度になる。実際にはソーシャルディスタンス確保のため1人2部屋が必要なので、1人あたりでは、なんと20万円の計算になる。

感染者を受け入れる上では、ホテル側にも様々な配慮が必要だし、現場で対応にあたる人員の人件費等も必要だろう。しかし、これらを考慮したとしても、明らかに高額ではないだろうか。

軽症感染者隔離のために東京都が借り上げたビジネスホテル(Photo by gettyimages)

このホテル確保の予算の内実について、自民党都議団で幹事長を歴任した秋田一郎都議はこう解説する。

「超高級外資系ホテルのスイートに泊まれる額ですね。いくらなんでも高すぎます。さらに酷いのは、軽症者の外出自粛では自宅かホテルのどちらかが選べるのですが、圧倒的に自宅を選ぶ人が多く、ホテルの空室率は極めて高かった。契約形態も曖昧ですし、ただただ予算を浪費したと言わざるを得ない。

皮肉なことですが、小池さんが批判をしていた石原さんが苦労して財政再建を果たしてお金を貯めてきたからこそ、こんないい加減なことが出来たと言えるかもしれません」

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