累計3000万台「ラズパイ」であなたのコンピュータ観が変わる!

その「2つの側面」を丁寧に解説します
金丸 隆志 プロフィール

エベン・アプトンはプログラミングを学ぶのに適した新しいコンピュータが必要だと考えました。「プログラミングによって何かを実現したい」という気持ちになり、「おもちゃ」のように色々と試してみたくなるコンピュータ。

そのようなものとしてRaspberry Piは誕生したのです。

Pi-topRaspberry Piを搭載したPC「Pi-top」 Photo by Les Pounder / Flickr

Raspberry Piで電子工作

Raspberry Piを語る上でもう一つ欠かせないのは、電子工作との親和性が高いことです。

電子工作とは、LED(エルイーディー)やセンサ、モーターなどを使った工作のことです。小学生の頃に電子工作キットなどで体験した方もいるかもしれません。

Raspberry Piはこれら電子工作用のパーツを接続して直接制御することができます。

そのような用途のものとしては、以前からマイコン(マイクロコントローラー)と呼ばれるチップが用いられてきました。Raspberry Piはマイコンではなくコンピュータのカテゴリに属しますから、マイコンによる簡単な制御よりも複雑なことが可能になります。

たとえば、自作のロボットにRaspberry Piを搭載し、現在流行している人工知能技術で周囲の状況を認識して動作させることができます。

コミュニケーション・ロボット「ATOM」にもRaspberry Piが搭載されている

また、Raspberry Piは他のコンピュータからの要求を受け付ける「サーバー」になることができますので、スマートフォンやタブレットと通信して動作する電子工作作品に搭載するのも良いでしょう。

このようなRaspberry Piと電子工作との親和性の高さは、2000年代後期から始まる個人(Maker、メイカー)によるものづくりの流行、いわゆるメイカームーブメントの方向性と合致し、Raspberry Piの人気を高めることになりました。

日本でも開催されるメイカーたちの祭典、Maker Faire(メイカーフェア)ではRaspberry Piを用いたたくさんの電子工作作品を見ることができます。