会議の途中、
絶叫とともに立ち上がれなくなった

ICTのレベルも大事だが、テレワークの場合、自宅環境も仕事に大きく影響することがある。リモート会議中の珍事でそれを実感したのは、アパレル勤務の文子さん(仮名・36歳)だ。

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もともと業績が悪化していたアパレル業界。同じテナントに入っていたメーカーで倒産するところも出たりして、「うちは大丈夫なのか」と不安な気持ちのまま、3月末からテレワークに変わりました。

住んでいる部屋もワンルームなので、仕事用に使えるデスクもなく、ソファーの前に置いてあるローテーブルを使って、そこをテレワークスペースに変えて使用していました。オフィスのデスクと違って、低いし使いにくいなと思っていたのですが、買いに行くにもお店には行けないし、通販で手頃なサイズのデスクは、在宅仕事が増えているからか、入荷待ち……。使い勝手が悪いな、と思いながらも、我慢して仕事を続けていました。

そして、忘れもしない5月12日、定例のリモート会議に参加していたときのことです。長い会議で、途中、飲み物を取りに離席するために、一旦ビデオをonにして立ち上がろうとしたそのとき、バキッという変な音とともにとんでもない激痛が……!!  そのまま「痛っ!!!!!」と叫んだままうつぶせに崩れ落ちてしまいました。

無理な姿勢、運動不足で在宅勤務中腰痛に悩む人は多い(写真の人物は本文と関係ありません) photo/iStock

立ち上がろうと力を入れた瞬間、「ぎっくり腰」になってしまったんです。もう痛くて痛くて悶絶していると、電話がかかってきて、「どうした!?」と会議に出席していた同僚から電話が。後から聞いたら、私のモニターが消えた直後に「痛っ!!!!!」という叫びが聞こえ、そのままモニターがつかないままだったので、「何が起きたのか?」「大丈夫か!」と大騒ぎになっていたというのです。

でも、同僚が電話をくれたおかげで、すぐに近所でリモート診療している整形外科を見つけてもらうことができ、スムーズに対処することができました。ある意味、リモート会議のおかげと言えるかもしれません。

しかし、整形外科医からは、運動不足と「低いテーブルで床に座ったままの姿勢で長時間デスクワークをするのはよくない」と指摘されました。緊急事態宣言から、私と同じような姿勢で腰痛治療に来ている人が急増しているんだとか。それから後は、医師のアドバイスで、座らずに作業できるように工夫しました。

少々貧乏臭いですが、カラーボックスを縦に置き、その上に雑誌などを重ねて高さを調節してPCを置き、立ち姿勢で作業するようにしています。このほうが腰には負担がかからず、今のところは再発はしていません。