米軍基地から街に「有害物質」が降り注いでも、手も足も出ない日本

相次ぐ事故で際立つ政府の軟弱ぶり
半田 滋 プロフィール

あまりにも弱腰な日本側

PFOSの基地外への流出は、あったのか、なかったのか。防衛省は米軍への聞き取りから「なかった」といい、赤嶺氏は米政府の資料をもとに「あったのでは」と指摘する。

この矛盾が生まれた理由は、米軍が防衛省に対してウソをついているか、米軍内で誤った事故報告書が提出されたか、いずれかである。

問題をすっきり解決するには、防衛省が米政府から事故報告書を取り寄せて、内容を確認したうえ、米軍から聞き取る方法があるが、防衛省が普天間基地に直接、立ち入って調査するのが一番確実ではないだろうか。

 

しかし、青木氏の答弁にある「情報提供を受け」「説明を受けております」という受け身の表現は、日本政府が米軍に対し、基地管理の白紙委任を認めていることを示している。

日本と同様、米軍に基地を提供しているドイツやイタリアでは、当然のようにドイツ政府、イタリア政府による米軍基地への立ち入りができるのと比べ、何と弱腰なのだろうか。