「バイトも嫌がって…」コロナ消毒作業を担う「特殊清掃業者」の本音

消毒と予防の最前線で行われていること
小泉 カツミ プロフィール

感染予防のための消毒作業も

及川さんは、特殊清掃やハウスクリーニングなどのサービスを専門とする株式会社タスカットの部長職だ。

「ゴミ部屋清掃や特殊清掃、ハウスクリーニング、遺品・生前整理なども多いですね。最近は、やはりコロナ禍の影響で、感染予防のための消毒が増えています」

その感染予防のための消毒現場にも同行してみた。依頼主は東京都の多摩地域にある就労継続支援施設だった。駅から10分ほどの4階建てのビルの3階の一室。30畳ほどの広さだろうか。

障がいを持つ利用者が通う施設で、利用者がいなくなった夕方の6時から作業が始まった。作業員は、及川さんと社長の牧達哉さん(49)、そしてアシスタント2人の計4人だ。

作業の工程は、まず「養生」から始める。消毒液がかからないように、壁や本棚、置いてある家具にビニールシートを貼り付けていく。シートには接着テープが付いている。オフィスエリアのパソコン、コピー、プリンターなどもカバーしていく。これがなかなか大変な作業である。

噴霧器はアメリカ製の「トライジェット」。希釈した消毒液を散布する
 

次に部屋中に消毒液を噴霧器で散布する。ここでも使われる消毒液は、「ハイプロックス アクセル」だった。それを希釈して使用する。噴霧器はアメリカ製で「トライジェット」と言う標準型ミスト機。聞くと新型コロナウイルスの影響で入荷が数ヶ月待ちになっているらしい。

テーブルや椅子を消毒液を浸した布で丁寧に拭いていく。何気なく触る裏側も

そして、テーブル、デスク、椅子全てを消毒液を染み込ませた布で丹念に拭いていく。

「テーブルの裏側や椅子の裏側も何気なく人が触るんですよ。そこも丁寧に拭いていきます」と及川さん。

さらに、床を消毒液の布で隅から隅まで拭きあげていく。殊のほか重労働である。