「開けるも閉めるも地獄」歌舞伎町の店主たちが迫られる決断

緊急事態宣言の解除が見えてきたが…
ツマミ 具依 プロフィール

浮かれる客、苦渋の決断を迫られる店

5月16日19時。ゴールデンウィーク明けの華金の夜、歌舞伎町は明らかに4月よりも人が増えていた。コロナ前と比べると1~2割程度だが、それでも歌舞伎町の人々は「今日は人が多い」と口々に言う。

5月16日19時頃の歌舞伎町。集団客は見かけない〔PHOTO〕筆者撮影

道行く人を観察すると、1人か2〜3人組の少人数ばかりだ。50代の男性は「今まで一人飲みなんてしてなかったんだけど、いまは誘うわけにもいかないし」と一人カウンターで飲み、20代の女性は「もうリモート飲みは耐えられない。やっぱりリアルって最高!」と開放感に溢れていた。唯一見つけた10人組の集団客は、新入社員の同期の集まりで「自粛はあんまり気にしてないですね」と楽しげであった。

 

客から浮かれた声は聞こえてきても、店側はそうもいかない。ゴールデン街は相変わらず薄暗かったが、1割くらいの店は営業していた。

4月に話を聞いたゴールデン街の店主は、緊急事態宣言の延長で引き続き休業することを決めた。それも苦渋の決断だったという。

延長は仕方ないと思うけど、お店のこと思えば一刻も早く営業したかった。ギリギリまで気持ちが揺れました