人類の宇宙観を塗り替える「惑星」が「発見ラッシュ」なのをご存じか

今月の科学ニュース「系外惑星のいま」
熊谷 玲美 プロフィール

4月29日、地球から1200光年離れたケプラー88という恒星に木星の3倍の質量を持つ系外惑星が発見されたことが発表された

この恒星ではすでに2個の惑星が見つかっていたが、新たに発見された惑星はそれよりずっと大きく、他の2個の惑星の誕生過程にもかかわっていた可能性があるという。

 

それより前の4月15日にNASAは、それより小さい地球サイズの系外惑星が、地球から300光年の恒星ケプラー1649で見つかったことを発表している。この惑星は、恒星から適度に離れていて、生命が生存可能な条件にある領域「ハビタブルゾーン」にある。

系外惑星の観測が始まったころは、木星に似た巨大な惑星が見つかりやすかったが、観測技術の発達で、2010年代には地球のように岩石でできた惑星も発見されるようになった。

ケプラー1649のまわりに新たに発見された惑星の想像図 Illustration by NASA / Ames Research Center / Daniel Rutter

いくつもの系外惑星が見つかることもある。

5月1日にスイスのジュネーブ大学の研究チームは、88光年の距離にある恒星HD 158259に5個の系外惑星が見つかったことを発表した。未確認の惑星も1個あり、全部で6個の惑星がある可能性もある。ちなみに1個の恒星にある惑星の数では、ケプラー90の8個がこれまでの最多だ。

この5個の惑星が面白いのは、惑星の軌道の間に「リズム」があることだ。

惑星を内側からみていくと、恒星を1周するのにかかる時間(公転周期)が2.2日、3.4日、5.2日、約7.9日、12日で、隣り合う軌道の日がほぼ「3:2」になっているという。

太陽から4.2光年と最も近い恒星プロキシマ・ケンタウリでも惑星が発見されている。4月21日にサイエンティフィック・アメリカン誌は、イタリアの研究チームが、プロキシマ・ケンタウリの2個目の惑星を直接撮影することに成功した可能性があると伝えた

系外惑星は中心の恒星に比べてとても暗いため、直接撮影するのは難しい。系外惑星の多くが、恒星の前を通過して起こす「食」や、惑星の重力で恒星に発生させるゆらぎなど、間接的な証拠から発見されてきた。