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「陽性隠し」も…特殊清掃業者が明かす「コロナ孤独死」の壮絶現場

感染リスクをどう防ぐか

新型コロナウイルスの自粛期間が長引く中、長期間遺体が発見されない孤独死が深刻な社会問題となっている。外出自粛などで人と人との接触の機会が減り、民生委員などによる地域の見守り活動などにも大きな支障が出ているからだ。

また、現場では、コロナ陽性者と疑われる孤独死も相次いでいる。孤独死の現場で、今、何が起こっているのか――。

コロナ禍の特殊清掃の現状について、その最前線をレポートする。

 

「コロナ前提」で作業にあたる

「コロナで陽性反応が出て、お部屋で亡くなった方の孤独死物件の清掃にも入っています。自分たちは、コロナの陽性者は東京都内に何十万人もいる、という想定でやってるんです。従業員や自分や家族の身を守るためにも、孤独死物件の全てのケースをコロナだと想定して、清掃作業に当たるようにしているんですよ」

そう語るのは、武蔵シンクタンクの塩田卓也氏だ。塩田氏は、孤独死や猫屋敷(大量の猫を飼って荒廃した家)なども含めて、原状回復工事を10年以上にわたって手掛けてきた。

塩田氏には、「コロナ孤独死」とも呼べる事例がすでに現場では起こっているという実感がある。そのため、コロナ感染リスクに対応した清掃、消毒作業に移行しているという。

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塩田氏は孤独死だけでなく、過去にインフルエンザが発生した学校の消毒を手掛けるなどして、ウイルスや菌と長年向き合ってきた実績がある。そのため、ウイルスに対する知識も豊富だ。これまで、特殊清掃においてはB型、C型肝炎、HIVなどの血液感染が一番の難敵だったが、そこに新型コロナウイルスが現れたことになる。