サーバートラブルの「災害」からデータを守る、クラウド時代の経営術

ヴィーム・ソフトウェア古館社長が語る

最近、ビジネスの現場で、もっとも重要視されているのが「データ活用」。顧客管理はもちろん、マーケティングからAIシステムの構築まで幅広く利用できる「宝の山」として、メガバンクから大手メーカーまであらゆる企業が急ピッチで実用化を進めている。

しかし、データへの依存度が高くなればなるほど、何らかの事情でデータが使えなくなったり、盗まれたりしたときのダメージも大きくなる。今回は、そうした万が一に備えた「データバックアップ」の業務で世界第4位のシェアを誇る「ヴィーム・ソフトウェア」日本法人・古舘正清社長(60歳)に話を聞いた。日本IBM、日本マイクロソフトで要職を歴任したITのスペシャリストだ。

 

企業の約4割が問題を抱えている

便利な何かが誕生すると、かならず負の副産物も生まれます。自動車なら交通事故、コンピューターならウイルスがそうでしょう。そしてデータも同じです。どんどん利用が広がる反面、万が一トラブルが起きると企業や社会に大きなダメージを与えてしまう。そうした事態に備え、データの保全を図るのが我々の仕事です。

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かつては、どこの会社も自社でサーバー(データ記録装置)を設置してデータを保管していましたが、今は「クラウド」が加わりました。

クラウドとは、ネットワーク上に写真や連絡先を保管すること。これなら、世界中どこでもネットに繋がりさえすればデータのやりとりができ、非常に便利です。さらに、1ヵ所でなく複数のサーバーに保存しておけば、どこかのサーバーに不具合が起きても、復旧が容易になる。

とても便利ですが、私たちがさまざまな企業を訪ねると、約4割の企業でスムーズな復旧ができないのです。サーバーのトラブルは「災害」のようなもの。最近は、金融機関やインフラの企業などでも、サーバーの不具合が起きてニュースになっていますよね。

こうした「災害」が起きると「保管場所がわからない」、それが見つかっても「システムのどこに戻せばいいかわからない」、さらには、念のため複数のクラウドに保管しておいたのに「同じデータなのに差がある」など、さまざまなアクシデントが発生し、容易に復旧できないのです。

そこで、我々はあらゆる企業がリスクなしで利用できる最適なバックアップシステムを提供するようになりました。データ全盛時代の波に乗り、市場規模も毎年数十%の勢いで増えています。