コナンの英語の素晴らしさ

その点、「ちゃんとしている」と思ったのは、劇場版名探偵コナンの『名探偵コナン 紺青の拳(フィスト)』だ。

もともとコナンには英語のシーンが多々出てくるが、今回は舞台がシンガポールということで、英語でのやりとりがとても多かった。とくに現地のキャラクターのセリフの英語量はかなりのもの。

そんななか、リシというキャラクターの声を聞いて梶裕貴さんだとすぐにわかったが、流暢な英語にびっくり。「こんなに英語うまかったの?」と調べてみたら、英語のセリフはアメリカ国籍の別の方が担当していたようだ。言語が変わると声の響きも変わるからか、違和感はなかった。

レオン・ローを演じた山崎育三郎さんは高校時代に1年間アメリカに留学経験があるうえ、発音をネイティブスピーカーにチェックしてもらったとのこと。レイチェル・チェオングを演じた河北麻友子さんはアメリカ出身で、日本語より英語のほうが得意。

そう、英語を第一言語とするキャラクターを登場させるなら、英語を話せる人や英語を学んだ人が演じればいいのだ。そうすれば名シーンなのにカタカナ英語でずっこけることもないし、世界観も守れるし、他国の文化や言語に敬意を払うことにもなる(まぁ作中ではシンガポールの建物が爆破されまくっていたけれど)。

ヨソの国の言葉や文化を拝借するのならちゃんとやろうよ」。わたしが言いたいのはこれだけである。

「劇場版名探偵コナン」は毎年大ヒット。『紺青の正拳』に続く『緋色の弾丸』は2020年4月17日公開予定だったが、新型コロナウイルスの影響で延期になった 「劇場版名探偵コナン」公式HPより