「ファッション感覚」で使うとやけどする

もちろん、多くの外国人視聴者は、アニメ内の「ファッション外国語」なんてたいして気にしないだろう。「まちがってるけど理解はできる」「発音がひどくて聞き取れないけど字幕がある」「響きだけで適当に名前つけたんでしょ」というように理解を示すはずだ。

しかし、ファッション感覚で外国語や外国の文化を使うと、思わぬかたちでやけどすることもある。

コミックの年間売り上げでレジェンド『ONEPIECE』を抜いて1位になり、先日完結して大盛り上がりした『鬼滅の刃』。しかしそのアニメのサントラでイスラム教に関わる音声の不適切な使用があったとして、出荷停止・回収騒ぎがあったのはご存知だろうか。

実は2015年、アニメ『ノラガミ』でも同様のことが起きている。要は、「イスラム教に対する理解なくその音声を使ったら問題になった」ということだ。「そりゃそうだろ」としか言いようがない。

5月13日に20巻が発売されるも売り切れ続出で、5月26日現在電子書籍でなければ手に入らないと言われている『鬼滅の刃』。アニメもクオリティが高く大ヒットで主題歌も素晴らしい。2020年には映画も公開される。もはや日本の誇れる漫画であり、アニメだ。『ノラガミ』も英語版も人気のコミックだし、アニメのクオリティも高い。だからこそ、惜しい! 

他国の言語や文化を「ファッション」として扱えば当然、こういう問題は起こる。言語は意味をなしてはじめて存在しえるのだから、意味を理解したうえで正しく使うべきだ。ヨソの国の言葉や文化を拝借するのであれば、その心がけは必要だと思う。わたしたちだって、日本の言葉が間違えて使われているのを「あるある」と思っても、正しく使われている方が嬉しいし。