気になったら病院へ

大切なことは、「このくらい普通かも」「心配しすぎ?」と思わず、気になったら病院に行ってみることだ。

余談だが、私も娘の皮膚トラブルで痛い思いをしたことがある。夫は重度のアトピー体質で、猫を含むありとあらゆるアレルゲンに反応してしまう。残念ながらアトピー体質は娘に遺伝し、生後数ヵ月からステロイド外用薬のお世話になっていた。
幸い体や顔の湿疹や赤みはすぐにひいたのだが、手のひらと足の裏だけ、皮がめくれて真っ赤になっていた。しかし、他の部分がよくなったこともあり、「赤ちゃんは代謝が活発だから皮がめくれるのは普通かも」と半ば自分を納得させて、しばらくそのままにしてしまっていた。

片川さんのお嬢さん。もっと早く医師に相談すべきだったと後悔…写真提供/片川優子

その後病院へ行くと、「これは普通の状態ではありません」と言われてしまった。手のひらと足の裏の皮は他の皮膚より分厚いため、ステロイド剤が効きにくく、強さが足りなかったそうだ。その後、処方された強いステロイド剤に切り替えたものの、悪化した皮膚を正常な状態に戻すのに数ヵ月かかった。

表皮がはがれるなどして皮膚のバリアが弱まると、そこから外界の刺激がどんどん体内に侵入し、皮膚の状態は悪化してしまう。そうなると元に戻すのに、悪くなるのにかかった倍以上の時間を費やす必要がある。
私の専門は犬猫ではあるが、皮膚に興味を持ち積極的に学んでいたのに、自分の娘の状態に気づいてあげられず、みすみす悪化させてしまったことを深く後悔した。