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入場料収入がなくても…横浜F・マリノスが仕掛ける「攻めの戦略」

クラブ経営のこれから

一発目の有料イベント。その結果は…

失った入場料収入を、いかにして補填していくか。

新型コロナウイルスの影響によって中断が続くJリーグ。クラブ経営へのダメージが懸念されるなか、「攻め」に転じようとするクラブが出始めている。

昨季のJ1王者、横浜F・マリノスもそのひとつ。5月16、17日の2日間において選手による有料のオンライントークショーイベントを実施した。

全4回(それぞれ90分、200人限定)で1回のチケット代は2500円。発売翌日にはソールドアウトとなり、登場する3選手がそれぞれ違うとあって全4回のチケットすべて購入したファンもいたとか。単純計算で200万円の売り上げがあったことになる。

(C)横浜F・マリノス
 

トークショーはぶっちゃけトーク、質問コーナー、企画コーナーの3部構成。敢えてMCを選手に任せることでよりリラックスした雰囲気をつくり、企画コーナーでは「初デートで着る勝負服」や「自宅にある宝物」など打ち合わせなくお題を出すことでドタバタ感もあって盛り上がったという。

当初は1回につき選手2人を考えていたのですが、打ち合わせでも選手1人の回答に2人がつっこむほうが面白いんじゃないかということになって、実際こっちのほうが良かったなって思います。“入場料収入がないのでぜひお願いします”というスタンスではなく、あくまで新しいビジネスとして2500円分の提供価値をどうつくり出すかという点は企画も含めてこだわったつもり。おかげさまでWEB上の満足度調査でも、まずまずご満足をいただけたのかなと感じています

こう話すのはオンライントークショーを企画したマーケティング本部FRM(ファンリレーションシップマネジメント)事業部部長の永井紘さんだ。

入場料収入を得られない現状を打破するために何か手を打てることはないかとマーケティング本部で動かした一発目の有料イベントとなった。反響が大きかったため、クラブは全4回のトークショーを2次販売に踏み切る検討に入った。その分の売り上げも、加算されることになる。