なぜ政府と専門家は「発熱4日間」ルールの方針転換を説明しなかったのか

専門家の言動は「正しい」のだろうか?

今なお続く新型コロナウィルスの問題。この件で、いつもメディアに取り上げられるのは「専門家」の言動だ。

政府は専門家チームを招集し、現状を説明し、メディアの質問などに答えている。また、報道側も専門家を立てて、政府側の専門家から発表された内容に対して、解説を行っている。さらに、マスメディアに出ないような医者などの専門家たちもまた、ツイッターなどのSNSで情報発信を行っていて、普段よりも濃密に「専門家の言葉」が飛び交っている。

そうした中で、多くの人は専門家の言葉を「正しいこと」として扱っている。専門家が手洗いを推奨すれば手洗いをし、夜の会食は控えようと言えば控える。ライブハウスやスポーツジムがクラスタになると発表され、これらの施設は営業自粛を行っている。夜の会食は危ないと言うから、飲食店も営業短縮などの対応に追われている。

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すべては、専門家の知識に信頼を置くからこそである。今現状では専門家の言うことに従って、多少の経済的なダメージを負っても、早期に新型コロナ問題に終止符をうつことができれば、ダメージは最小で済むと信頼しているから、国民は粛々と専門家の言葉を受け入れているのである。

しかし、少なくとも僕の中では、そんな専門家たちに対する信頼が一気に瓦解する出来事があった。

 

4月22日に、政府の専門家チームにも参加している日本医師会常任理事の釜萢敏氏が「体調がいつもと違ったときに、4日間様子を見てくださいというメッセージを送ったのではなく、少なくとも4日も体調が悪いのであれば、普段受診しない人でも、ぜひ相談をしていただきたいということだった」という旨を主張したのである。

僕はこれには本当にビックリした。だって、これまで専門家たちも医師たちもこぞって「体調が悪くても4日間は様子を見ろ」と大声で主張していたのだから。