自分の頭で投資先を考える

彼女に株を売った営業マンがファイナンシャルプランナーを名乗っていたので、自分も資格を取得しようと勉強を開始。マネー雑誌を購読して、できる限り自分で情報を集める努力をした。とはいえ、当時はインターネットもあまり発達していなかったし、パソコンを持っていなかった長山さん。情報収集の意味もかねて、証券会社との付き合いは続けていた。その後、営業マンに公定歩合に連動する債券ファンドを勧められ、50万円ほど購入したが、そこでも損をして、投資額が4割ほど目減りした。またもや高い勉強代を支払ったのだ。

今度こそ、証券会社の言いなりにはならないと強く決心し、FPの資格を取得。金融雑誌で見かけた推奨銘柄をチェックし、「電車でGO!」などで知られる株式会社タイトーの株が安かったので、買ってみた。すると幸い価格が倍になったので、すぐに売り、短期間で銀行株の損を取り戻すことができた。

自分で知識を得ることが自分の身を守ること。そして勉強をはじめた Photo by iStock

この成功体験は大きかった。やはり株の損は株で取り返すしかない、と思った長山さんは勢いづき、それからは「どの株を買ったら儲かるのか」という投機に近い考え方をするようになった。
「でも、その後、雑誌の情報でよいとされた株を買ってみたけれど、なかなかうまくいかないんですね。儲かりそうな株の情報は、表に出る頃には古くなっているし、そもそも情報発信元は誰も責任を取らない。コレじゃ、ダメだと、迷っていました」

そんなとき、長山さんはFP協会主催のセミナーに参加した。講師はさわかみ投信株式会社の会長、澤上篤人さんである。「どんな質問をしてもいいよ」と澤上さんに言われ、長山さんはサッと手を挙げた。

「価格が上がる株はどうやって探すのですか?」