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コロナ明けのカフェ業界、「スターバックスの一人勝ち」と言えるワケ

勝負は外出自粛前についていた?
永田 雅乙 プロフィール

テイクアウトでは敵なしか

今回のコロナで改めて従業員満足度・ブランドロイヤリティを向上させたスターバックスだが、業態に目を向けても、カフェ業界で「一人勝ち」になる要因は数多くある。

まず第一に、テイクアウトに強いという点だ。

ご存知の通り、スターバックスでは店舗が用意する使い捨てカップではなく、マイボトルやタンブラーにドリンクを入れてもらうことができる(現在、持参したタンブラーでのドリンク提供を一時休止)。その際、ドリンクも割引となることから、元々テイクアウト比率は非常に高かった。

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加えてスターバックス自身も、「コミューターマグクーポン」と呼ばれるドリンク券の付いたオリジナルのタンブラーを販売。季節限定や海外限定など新作を次々と発表し、消費を喚起するなど、他社以上にテイクアウトに注力していた。飲食業界全体の主流がテイクアウトへ移行しても十分、対応できるだろう。

また、スターバックスの店内レイアウトも強みの一つだ。家でも職場でもない「サードプレイス」を提案する同社だけあって、店舗の多くはゆったりとした広い空間で、座席間隔もすでにある程度余裕を持たせていたことから、ソーシャルディスタンスの確保はけっして難しくない。

ちなみに、コロナから話は若干逸れるが、改正健康増進法に伴って、これまで喫煙・分煙としていたカフェや喫茶店が禁煙などの対応に追われたが、その点、スターバックスは元より店内禁煙を貫いていた。喫煙客離れのリスクも持たないことは、少なからず有利に働くだろう。