バフェットが明かした「航空株を売却した理由」と「コロナ後の投資術」

魅力的な案件が出てくれば…
岡元 兵八郎

これからどうするのか

「バークシャーのそれぞれの部門の価値が長期に渡って価値が積みあがってきているため、ここで売却するとしますと、株主に莫大なキャピタルゲインを払ってもらう事になるので、それはいいアイディアではない」との答えです。加えて、バークシャーの株価はバークシャーの事業より大きなディスカウントになっていない為、ブレークアップする意味がなく、ブレークアップの可能性はないと否定しました。

因みに、現在のバークシャーの、株価純資産倍率は、1.2倍となっています。

グレッグさんは、バークシャーにとってのキャピタルアロケーションの重要性を語りました。キャピタルアロケーションとは、資金の配分の事です。バークシャーには、70以上の様々なビジネスがあります。バークシャーの今の体制がある故に、バークシャー傘下の資金を必要としているビジネスユニット間で、必要な資本を自由に動かすことができるというものです。

それはあくまで、バークシャー傘下のグループ間の資金の移動ですから、バークシャーの株主にとって迷惑をかけることがないという事です。それが、会社にとってのバリュードライバー、価値を創造するものであり、バークシャーのこのユニークな構造ゆえに、計り知れない価値を生み出していると語りました。

 

私はまだ健康です

この質問に対し、会場のグレッグさんと、トッド・コームスさん、テッド・ウェシュラーさんの3人が行うことになると説明しました。

バフェットさんは、「チャーリーと私はまだいますよ。自分たちでキャピタル・アロケーションをやるのは好きだし、我々の意志で会社を去ることはないですよ。ただ、それほど遠くない将来、我々の意志でなくどこか行ってしまうことはあるかもしれませんが」と寂しいことを言われたのですが、「チャーリー(96歳)は健康だし、私(89歳)も健康です」と付け加えました。

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4時間半の株主総会をほぼ一人で話続け疲れをしらぬバフェットさん、未だバークシャーのバフェットが健在であること、彼の存在感を示した株主総会は無事終了しました。来年の総会はいつもと同じように満席の会場でバフェットさんが熱演できる株主総会に戻れば良いなと思った次第です。

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