バフェットが明かした「航空株を売却した理由」と「コロナ後の投資術」

魅力的な案件が出てくれば…
岡元 兵八郎

気になる「1270億ドルの現金」の投資先

バークシャーは、2019年末の段階で1270億ドルの現金を保有していたのですが、株主はその現金の行方に大変興味を持っていました。この日、現金は1270億ドルから、100億ドル増え、1370億ドルと記録的な数字となったことが分かりました。これは1370億ドルとは約15兆円です。15兆円といいますと、NTTドコモとホンダが買えるくらいの金額です。

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バフェットさんは、

「大型買収をしたいのだが、今の株式市場には魅力的なバリュエーションの、魅力的な会社がない。しかし、大型買収をする意思はいつでもある。明日にでも、魅力的な案件が出てくれば500億ドルの買収でも喜んでする。ただ、今この段階でそういう案件は見つかっていない」

と語っていました。

これは、2009年の金融危機の時と比べ対照的です。金融危機の際は、潤沢な手元資金を使い経営破綻の瀬戸際にあった大手金融機関、ゴールドマンサックス(GS)の優先株に投資を行い救世主になり、その後投資からは高いリターンを上げ、投資を大成功させ世間の注目を得ました。

ただ、バフェットさんはその後、あの時の投資をするのはタイミングが少し早かったと回想しています。

 

将来的にバフェットさんと、マンガーさんが何らかの理由で、バークシャーからいなくなった場合、今の会社のカルチャーは変わらないかという質問という質問がでました。

この質問には、グレッグさんが答えていまして、「バークシャーのカルチャーの大部分とは、案件や経済の見通しへのビジネス感覚であり、迅速に行動する能力で、それは、変わるとは思えません。そういった能力は、バフェットやマンガーの右にでるものはいないものの、バークシャーには、同じようなことができるチームがあります」と答えています。

バークシャーの自社株買いについての質問も出ました。今年の第1四半期には、バークシャーが自社株買いに使った金額は17億ドル分だけなのですが、これについては、今のバークシャーの株価がバークシャーの事業価値と比べ、買いたい割安なレベルでないという厳しい評価をしていることを話しました。