冷感素材のマスクも登場

無印良品、紳士服のAOKIなど、アパレルを展開する企業だけでなく、シャープ、アイリスオーヤマなど、さまざまな企業が自社のリソースを活用して、市販用のマスクの供給に取り組むようになり、マスクの機能性はもちろん、色やデザインも多様化しています。

たとえば、イオングループでアパレル専門店を展開するコックスは、肌に触れたときにひんやりと感じられる夏用の布マスク「ぴたマスク」の予約販売を開始しました。機能性に優れた繊維素材といえば、ユニクロのAIRism(エアリズム)がよく知られていますが、湿気を拡散し、熱気を放出し、汗を吸収し、速乾性に優れた繊維素材はさまざまな種類があります。これからは、日本の夏に適したマスクが登場することが予想されます。

イオングループのコックスが発表した「ぴたマスク」

大企業が提供するマスクは、社会的な課題を解決するものが多いですが、地域の中小企業が提供するマスクにも、個性が光るものがあります。たとえば、岩手県の達増拓也知事は、麻の葉など和柄のマスクを着用されています。報道によると、県の特産品「南部紫根染(なんぶしこんぞめ)」の手ぬぐいマスクのようです。

中小企業が製造するマスクは、どちらかといえば雇用を守ることが目的なので、供給量は多くありません。時代の移り変わりの中で、廃れていく技術や伝統もありますが、失われた技術や伝統を未来へ継承するのは容易ではありません。半導体技術を使ったハイテクマスクが登場するなど、異業種からの参入も見られます。このようなマスクは、量産品のマスクにはない満足を得られるかもしれません。