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「コロナ後」の韓国、文在寅がまたまた「日韓対立」を過熱させそうなワケ

韓国に波紋を広げる「元慰安婦の告発」

文在寅「コロナ封じ込め」の真実

韓国の文在寅氏は、大統領就任3周年に当たる演説で、「韓国が見せた開放・透明・民主の原則と創意的方式は世界的成功のモデルになった。国際社会の好評は韓国外交のすそ野を大きく広げた。この機会を積極的に生かしたい」と述べ、新型コロナ封じ込めの成功に胸を張った。

韓国の新型コロナを封じ込めたのは政権としての大きな手柄である。それによって韓国の国民は先の総選挙において、文政権の内政、経済、外交政策における失敗や今後行こうとしている危険な道(著書『文在寅の謀略―すべて見抜いた』ご参照)を忘れ、与党「共に民主党」に勝利をもたらした。

WHOのテドロス事務局長も「積極的なウィルス検査と診断、感染者の動きの追跡など韓国の包括的戦略が効果を上げていると評価し、5月にテレビ会議で行われるWHO総会でアジア代表として基調演説してほしい」と依頼した。

しかし、新型コロナ封じ込めは、文政権だけの手柄ではない。また、それが「開放・透明・民主の原則」で成し遂げられたかについては大いなる疑問がある。

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そもそも韓国の新型コロナ封じ込めの成功の最初の要因は、徹底的なPCR検査によって、陽性者を割り出し、「生活治療センター」を設立して、軽症者はここに隔離し、医療機関への負担を軽減していったことであろう。

そのうち、PCR検査の体制は、朴政権時代に中東呼吸器症候群(MERS)への対応の失敗が、朴政権への信頼を失墜した経験、その経験に基づき、検査体制が拡充していたことが幸いしたのであって、必ずしも文政権だけの功績というわけではない

ただ、国民は朴政権の対応の失敗と比べ、文政権の成果を高く評価することになった。文政権の最大の功績は「生活治療船センター」の設立であり、これを初期段階から導入していたことは評価すべきであろう。