最近、韓国で新型コロナウイルスの第2波感染拡大の懸念が高まっている。
一旦は終息したかに見えた感染が、一部のナイトクラブなどを中心に再びクラスタ―感染の兆候が見え始めている。
そうした動きは、韓国に限らず経済活動の再開を目指そうとしている世界各国にとって重要な教訓を含んでいる。
病理学などの専門家の間でも、今年秋口以降、ウイルスの第2波の感染が発生するとの懸念は高まっている。
コロナウイルス感染を本源的に治療することのできる治療薬や、ワクチンの生産が確立されるまで、これからも新型コロナウイルスとの戦いが世界的に続く可能性があることを示している。
そうした状況下、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は依然として、「自らの感染対策が世界標準であり韓国が世界をリードする」と主張している。
また、文大統領は目先の経済運営などを念頭に、国民へのアピールとして中国の習近平国家主席の訪韓に固執しているようだ。
そのような短期的視点では、韓国政府が長期の視点で経済力を高めることを実現することは難しいだろう。