マスクをしていても、表情は伝わる

【聴覚障害者からの7つの提案】

1.手話通訳や字幕があれば、みんなと一緒に知ることができる

今回、多くのメディアが会見時の手話通訳を映してくださっていることに感謝しています。画期的な進歩だと感じています。一方で、リアルタイムの情報でない場合には、手話通訳が映らない場合もあります。また、字幕を必要とする聴覚障害者もおります。可能な限りすべての映像に、手話通訳、そして字幕を付けていただけると正確な情報を共有できます

2.「もしも」の場合を一緒に考えてほしい

「もしも」の場合の連絡先に、電話番号の記載のみが目立ちます。聴覚障害者は、「電話リレーサービス」などもありますが、完全に普及しているとは言えません。FAXやメール、LINEなどのSNSでも、ご対応いただけると嬉しいです。また、助成金申請や病院受診の際には、あらかじめ想定される質問事項を文字や図で表示したものを用意していただけると、指をさすだけで意思疎通しやすくなります。

3.音声認識アプリを使えば、リアルタイムで伝わる

最近は、音声を自動で文字化してくれる音声認識アプリも増えてきています。日常の会話はもちろんのこと、オンライン会議の時など、音声認識アプリを使えば、聴覚障害者も会議の内容をリアルタイムで知ることができます。ぜひこういった機能も活用してみてください。

4. 声も筆談も、大きくはっきりと

聴覚障害者といえど、その障害は様々です。マスクをつけるとくぐもった声になりがちですが、難聴や高齢者の方には、大きな声ではっきりと話せば伝わることも多いです。また、聴覚障害者は、筆談でコミュニケーションをお願いすることもあります。ソーシャルディスタンスをはかりながら筆談をする際には、距離があっても見やすいよう、大きな文字で書いてください

5.ジェスチャーやボディランゲージも、みんなにとってわかりやすい

手話ができなくても、ジェスチャーやボディランゲージでも十分に伝わるものがあります。また、スーパーなどで、袋や箸などは必要かどうか尋ねるときには、実物を見せていただければすぐに伝わります。視覚的にわかりやすい工夫は誰にとっても便利です。

6.手話はフィジカルディスタンスが取れるコミュニケーション手段

手話は、大声を出さなくても想いを伝えることができます。また、相手が見えれば、離れていてもコミュニケーションがとれるのでガラス越しでも自由自在に会話ができます。この機会に、手話についても興味をもってもらえたら嬉しいです。

手話は距離を置いても意志の疎通ができるツールだ Photo by iStock 

7.マスクをつけても、アイコンタクトと笑顔を

マスクをしていても、笑顔は目や頬の動きで伝わってきます。アイコンタクトをとるだけで、安心ができます。マスクをしているからと言って、顔の表情はお休みせず、目と目を合わせてお互いにやさしい気持ちを伝えあいましょう