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# 競馬 # ギャンブル

「無観客競馬は『単勝1番人気』が来やすい」はウソ、それどころか…

それ以上に注目すべき「新要素」とは

「制度変更」から紐解く

ここ最近、「無観客競馬になってから1番人気が来るようになった」という競馬ニュースをいくつか見られようになり、ファンの間で話題となっていた。

ここ10年で30〜33%程度の間を行き来していた中央競馬での1番人気馬の勝率が、無観客競馬になってから35.1%(5月3日開催終了時点まで)に上昇している、という内容だ。2010年から2019年までの10年間における1番人気馬勝率はトータルで32.1%。これと比較すれば、確かに3.0ポイントも勝率が上がっているように見える。

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だが、結論から言おう。1番人気の勝率が上昇しているメインの理由は「無観客競馬だから」ではない。競馬に限らず、データというのは見方を変えていくつか検証しないと誤った解釈をしがちである。

新型コロナウイルスの影響で無観客競馬となっている現状は、競馬界にとって強制的に受けた制度変更といっていい。ならば、制度が変わったタイミングでの集計を見る必要があるはずだ。

ここ最近の中央競馬で起こった大きな制度変更といえば、2019年6月1日から始まった「降級制度の廃止」だ。降級制度が廃止されてからの1番人気馬の勝率と単勝回収率を無観客競馬となる以前までで見てみると、以下の通り。

<降級制度が廃止になった2019年6月1日からの1番人気馬成績>
勝率:33.8%
回収率:81.1%

※無観客になった2/29以前までの2567レース