徘徊・暴言・妄想の原因…認知症の周辺症状「BPSD」って、なに?

混同せずに知っておきたい2種類の症状
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初期には、抑うつや不安感が比較的多く見られ、脳の機能障害が進行し中期になると、妄想や幻覚・徘徊・暴言・暴力などの心理症状と異常行動が目立つようになってきます(もの取られ妄想は初期から起こることが少なくありません)。

その後、さらに認知症が進んだ末期では、異食や不潔行為が見られることがあります。

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徘徊は周辺症状のひとつ

中核症状は脳機能の低下にともない誰にでもあらわれるのに対し、周辺症状は周囲の人間関係や環境によって起きるもので、人によってあらわれる症状は違ってきますし、ほとんど見られないケースもあります。

したがって、代表的な周辺症状のひとつである徘徊も、認知症のすべての人に起きるとは限りません。

また、徘徊は周囲の人たちからすると一見して理解しがたい行動ですが、その本人にとっては理由や動機があります。

単にあてもなくさまよい歩いているようでも、現在の自宅を認識できず子供のころ住んでいた家に帰ろうとして道に迷い続ける、などです。

本人には理由がある Photo by PhotoAC

この背景を探ると、自分が今どこにいるかがわからないという見当識障害による中核症状があり、「家に帰らなければ」という思いから徘徊という異常行動につながっていることが推測されます。

そこには、「自分がいる場所がどこかわからない」不安感や、自宅が快適でなかったり、家族との関係性が良くないため、どこかほかの場所に行きたいという心理からの行動とも考えられます。