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「中国悪玉論」をひとまず退け…トランプ大統領、大博打の「意図」

いつ何時覆して中国攻撃に向かうのか

ポッティンジャー発言に拘る理由

前号の当コラムでマット・ポッティンジャー米大統領副補佐官(国家安全保障担当)の5月4日の講演について触れた。その直後の、筆者が編集・発行する「インサイドライン」(5月10日号)でさらに深掘りした記事を掲載し、予想を超えた反応があった。

ほぼ同時期に手元に届いた米ニューズレター「OBSERVATORY VIEW」(5月8日付)に《5月4日のバージニア大学での講演の際、国家安全保障担当副補佐官であるマット・ポッティンジャーは、「米国は中国に対する制裁を追及しているわけではなく、トランプ大統領は相互利益のある公平な関係を望んでいるのだ」と発言しているが、中国サイドはこの発言に安堵していた。》と書かれており、大変驚いた。

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なぜならば既報した通り、筆者は米ホワイトハウスのホームページからポッティンジャー氏の講演録(A4版英文8枚)をコピーしていたので、改めてチェックしたが該当する発言を見つけることができなかったからだ。

発行元の知己にメールで問い合わせたところ、「ポッティンジャーはホワイトハウスからオンライン講演を行った後、夫人(イェン・ドゥオン・ポッティンジャー博士=コロンビア大学公衆衛生学部上級アドバイザー)共々視聴者との質疑応答に参加し、そこで受けた質問に答えたものです」との返事を頂いた。そして得心した。

 

然らばなぜ、5月4日のポッティンジャー発言に拘るのか、もちろん理由がある。講演4日後の5月8日、米中通商・貿易交渉責任者は今年の1月に署名した貿易協議の「第1段階合意」について、新型コロナウイルス感染が拡大してから初めてテレビ電話で協議した。協議には米側からロバート・ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表とスティーブン・ムニューシン財務長官、中国側から劉鶴副首相(共産党政治局員)が参加した。

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