金正恩「急死騒動」で見えた、北朝鮮が中国に支配される近未来

外交・外事当局者はこう予測している
時任 兼作 プロフィール

転換期は近い

だが、米議会調査局(CRS)は、これに一歩、距離を置く。4月末に出した報告書では、後継者として金与正が有力であるとしながらも、北朝鮮内で権力闘争が発生するケースや中国と対立する可能性などについても言及している。つまり、世襲にしろ中国支配にしろ、容易には進まないというのである。

 

ただし、この報告については主眼が米国の利益にあるため、中国の影響力を過小に評価しているとの批判がある。とはいえ、説得力があるのも事実だ。

さまざまな未来図が描かれる北朝鮮。金ファミリーによる独裁の継続か、南北統一か、あるいは中国の衛星国化なのか……。いずれにせよ、北朝鮮は遠からず大きな転換期を迎える。今回の騒動は、そのことを鮮明に知らしめる出来事だったと言えよう。