金正恩「急死騒動」で見えた、北朝鮮が中国に支配される近未来

外交・外事当局者はこう予測している
時任 兼作 プロフィール

この外交関係者によれば、外交筋では次のようなシナリオが想定されているという。

A.朝鮮労働の執行部を中国が掌握。経済援助も実行
B.中国共産党と同様の集団指導体制に移行
C.米国と協議を行い、休戦状態に終止符。国際社会に復帰。核管理も徹底
D.国連の援助の実施
E.中国の衛星国として存続
 

「これがもっとも妥当な予測だ。体制転換がスムーズで、人民の負担やショックも少ない。しかも、いつ暴走するかしれない現在のような北朝鮮の核管理にも、箍がはめられる。北朝鮮の近未来図は、ここにあるとみられる。

興味深いのは、この場合、金ファミリーが放逐される可能性が高いとされていることだ。巷では金正恩の叔父・平一や妹・与正が後継者だと言われているが、原則として世襲を認めない中国は、いずも容認しそうにない。

この機に乗じて、朝鮮労働党の中の親中派を新しい委員長に据えるとみられ、すでにそのための工作が始められているともいう。放逐された場合、生命の危険にさらされかねない金ファミリーについては、中国への亡命受け入れの準備もしていると聞いている」

金ファミリーの世襲で北朝鮮の体制維持が図られるとの見方を明確に否定したのである。