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サイバーエージェント「217名の新卒リモート研修」大成功の秘訣

直前の決定、人事と新卒はどう動いた?
マネー現代編集部 プロフィール

「どうせ未完成なのだから、あえて『ガチガチに決めない研修』というのをやろうと思ったんです。そこで、フルリモートの方針が決まってから『研修を自分たちで創っていく』というメッセージを強く打ち出しました。人事側が作ったものを受動的に受け取るのではなく、『私たちと同じように、みんなも主体的に動いてほしい』と伝えました」

具体的な例として、毎朝の始業前に実施した「朝会」が挙げられる。「オンラインでの研修を盛り上げる」「同期の一体感をつくる」の2点をポイントに、チームごとに毎朝15分間、活性化の施策を企画、実行するというものだ。

人事は「始業前の15分間」というフレームだけ渡して、アウトプットは各チームで考えさせ、かつチーム間で競わせるようにした。

 

研修が進むにつれて、新卒社員たちの間に変化が表れたという。

「頼んでもいないのに『私たちのチームは全員揃っています!』と報告してくるチームや、在宅環境で運動不足になりがちな中で、体育会出身の新卒が『勝手にリモート筋トレやっているので受けたい人は来てください!』と始業前に呼びかけるなど、新卒が自走する動きが出てきたのです」

中には、新聞を読んだ感想のコメントを200件近く投稿する人や、『Zoomプレゼンで意識する20のTips』という資料を共有してくれる人も現れた。

競争意識とともに、「自分たちが研修を創っていかないと」という主体性が新卒社員たちに芽生え、それにつれてパフォーマンスも向上していったのだ。

「『研修を自分たちで創っていく』というコンセプトが決まった時点で、新卒が一緒に創っていくことで、良い研修になっていくなという確信はありました。結果として『マインドセット』という研修のゴールにもつながった。その確信は正しかったと思います」