新型コロナにおける死者数の人口比の表を日本の記事でよく見かけるが、日本のテレビ・新聞は、ほぼ欧米とだけ比較するので日本だけが低く見えているかと思う。だが実際のところ、アジア各国では100万人あたりの死者の数は総じて低く、日本だけが特別低いわけでも高いわけでもない。
ニューヨークでの新型コロナによる死者は、89%が基礎疾患を持っており、その基礎疾患のランキングの1位から4位までが、糖尿病など肥満体質の人がなりやすい疾患であることを前々回に書いた。日本では、PCR検査について「韓国では…」「欧米でも…」と尾ひれを付けるので、反発する人や、死者率の違いを言いつのる人が多いのかもしれないが、「なんのための検査なのか」とシンプルに考えたほうが良いのではないだろうか。
これがニューヨーク州での認識で、これ以上でもこれ以下でもない。どちらもただの手法にすぎないからだ。