中国、コロナのどさくさに暴挙…「覇権拡大」が早くも始まった

このまま見過ごすわけにはいかない
長谷川 幸洋 プロフィール

尖閣諸島の周辺でも

世界が新型コロナウイルスの感染拡大防止に追われる間隙を突いて、中国が覇権拡大を目指す動きを活発化している。尖閣諸島周辺の領海では、中国海警局の公船が日本の漁船を追尾した。日本は、どう対応すべきか。

まず、海上では何が起きているのか。

中国は独自の行政区として「南沙区」や「西沙区」を設定し、各諸島をそれぞれの管轄に置いた。ベトナム政府は4月19日、声明を発表し「これらは無効であり、不当な決定を破棄するよう求める」と反発している(https://www.sankeibiz.jp/macro/news/200421/mcb2004210647006-n1.htm)。

西沙諸島の海域で中国艦艇と睨み合うベトナム当局者(2014年、Photo by gettyimages)
 

マレーシアの会社が石油開発している地域では、中国の調査船が探査活動をしている事案が報じられた(https://www.nikkei.com/article/DGKKZO58656630Q0A430C2FF8000/)。西沙諸島周辺では4月2日、中国海警局の公船がベトナム漁船に体当りして、沈没させる事件も起きた。海警局とは、海上における中国の人民武装警察隊だ。

ベトナム漁船への体当たり事件は、とりわけ日本にとって要注意である。中国海警局の公船が5月8日、日本の漁船に接近し、追尾する事案が起きているからだ。海上保安庁の巡視船が現場海域に出動し、漁船の安全を確保しているが、いつ同じような事件が起きないとも限らない。

中国外務省の報道官は11日、追尾について「漁船は中国の領海で違法に操業していた。日本は新たな争いごとを作り出さないように求める。日本の海上保安庁の違法な妨害にも断固として対応した」と逆に、日本を批判した(https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200511/k10012425551000.html)。

自分が追尾して緊張を高めておきながら、非常識な言い分には、あきれるほかない。中国がますます好戦的になっている証左だろう。読売新聞によれば、中国公船の航行は1〜4月に尖閣諸島の接続水域で計111日と前年同期の74日に比べ、大幅増加しているという(https://www.yomiuri.co.jp/politics/20200513-OYT1T50105/)。

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