新型コロナウイルスをめぐる緊急事態宣言で、致命的な影響を受けているのが外食・飲食店業界である。
このほど外食チェーンの大手の鳥貴族の4月の既存店売上高が前年同月比で約96%減という衝撃的な決算を発表して、業界内外にコロナショックの衝撃を知らしめた。
外出自粛によってお客が大きく減ったことで、売り上げが7割、8割、9割と消えてなくなり店をたたまざるを得ない飲食店も出てきて、もはや予断を許さない状況になっている。
そんな外食ショックが巻き起こっている中、日本KFCホールディングスがこのほど発表した最新決算情報が業界関係者のあいだで大注目されていることをご存じだろうか。
日本KFCホールディングスが5月13日に発表したのは、ケンタッキーフライドチキンの4月の売上速報。同社の発表によれば、ケンタッキーの4月の全店売上高は前年同月比で「120.6%」を達成したというのだ。
飲食店業界では前年水準の売上をキープするだけでも至難である中にあって、ケンタッキーは「2割増」という驚異的な伸びを見せたことで業界関係者に驚きが走っているのである。
しかも、その売上増の「内訳」を詳しく見てみるとケンタッキーの凄味がさらに浮かび上がってくるのだ。