【#うちで本を読もう】著名人に聞く、コロナごもりの今だからこそ読みたい本

現代ビジネス編集部

大澤真幸さん(社会学者)

 

「現在、新型コロナウイルスの影響で、究極の選択のなかにいます。この感染症と戦わなければいけないので厳しい外出制限がかかり、このようにステイホームしているわけです。しかし同時にこのことによって、私たちの経済がたいへんなダメージを受けつつあるということは、みなさんご承知の通りですね。

しかしよく考えてみると、経済のマヒが命取りになるというのは、ある種の経済のシステムを前提としているからです。ざっくり言ってしまうと資本主義的な生活を前提とするかぎり、これがマヒしてしまえば、我々の命取りになる。

ですから僕らがこの問題と対決するためには、家の中にいてウイルスから身を守るだけじゃなく、同時に今僕らが前提にしている資本主義的な経済のシステム全体を考え直さなければならないんですね。そういうことを考えるうえで役に立つ本で、比較的読みやすい本を紹介します」

大澤真幸さんの「いま家で読みたい本」5選
『資本主義と闘った男 宇沢弘文と経済学の世界』著・佐々木実/講談社
『負債論 貨幣と暴力の5000年』著・デヴィッド・グレーバー、翻訳・酒井隆史、高祖岩三郎、佐々木夏子/以文社
『地球に降り立つ:新気候体制を生き抜くための政治』著・ブルーノ・ラトゥール、翻訳・川村久美子/講談社文芸文庫
『日本文化の核心 「ジャパン・スタイル」を読み解く』著・松岡正剛/講談社現代新書
『本居宣長』著・熊野純彦/作品社
 

折原みとさん(漫画家・小説家)

 

「みなさん、それぞれの場所でそれぞれ大変な思いをされているのではないかと思います。でも、だからこそ本が少しでも救いになったらいいなと思います。

もちろん、現実をきちんと見つめて現実に立ち向かうことも大切だと思うんですが、いつもそれをやっていると心が疲れてきちゃうので…。たまには本の世界に逃げ込んで、本の中でドキドキしたり泣いたりして元気をもらって。そしてまた現実の世界に戻って、元気に頑張ればいいんじゃないかなと思っています」​

折原みとさんの「いま家で読みたい本」3選
『IT』著・スティーヴン・キング、翻訳・小尾芙佐/文藝春秋
『夏への扉』著・ロバート A ハインライン、翻訳・福島正実/早川書房
『コロボックル物語』シリーズ 著・佐藤さとる/講談社