そうしましたら、今回のYahooのライブ放送にコメンテーターとして出演していたアメリカ人も、4時間半の株主総会が終わった後、感想を聞かれると開口一番、「私はとても疲れた」と、私と同じことを言っており、ウォーレン・バフェットという人は、89歳の年で、体力的にもメンタル的にも、とてもタフな人だと思いました。
まず、そもそも、なぜバークシャー・ハサウェイの株主総会が世界中の投資家から注目を得ているかということですが、一言で言いますと、短期的な株価の乱高下は別として、バークシャーが長期的に市場のリターンを上回っていることがあげられます。
1976年から今まで、S&P500のリターンは、年率10%だったのですが、バークシャーの株価はといいますと、そのほぼ倍の21%のリターンを出しています。バフェットさんは、バークシャーのCEO兼会長であると同時にバークシャーの筆頭株主でもあります。
彼の資産は700億ドル、約7.5兆円で、アメリカで4番目のお金持ちだと言われています。7.5兆円とは、KDDIを買って2000億円のおつりがきて、三井住友FGを二回買えるくらいの金額です。
そんなお金持ちのバフェットさんですが、とても質素な生活をしていることで有名です。バフェットさんの家ですが、オマハの静かな住宅街にありまして、バフェットさんはこの家を1958年に31,500ドルで買ったと言われていますが、現在の価値は652,619ドルなのだそうです。約21倍です。
インフレは考慮に入っていませんが、62年間で約21倍になっています。オマハは米国の地方都市です、東京都内の家とは違います。日本の地方都市であればここまで上がっていないのではないでしょうか。