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コロナ調査でわかった「家族関係が良くなった人、悪くなった人」

在宅勤務緊急調査報告(2)

「終息したらやりたい事、できる事を家族と相談した。生きていく上で必要なことや、家族の在り方を考える機会になった」
「良い意味で諦めることや切り替えることができるようになった」
「働き方を考えられるよい機会となった」
「日常の些細な幸せに気づく」

在宅勤務になって良かったことを尋ねた質問への回答の一部である。けっこうディープな人生経験をしている人たちも少なくないことが分かった。

働き方改革の文脈でも推奨されながら、なかなか広がらなかった在宅勤務が、新型コロナウィルスの感染拡大防止の対策として半ば強制的に広がり、1ヵ月以上が経過した。

コロナのせいで未来が早くやってきた、と言う人もいる。収束までの道は長丁場になると公言され、元通りのライフスタイルに戻れることは(少なくともしばらくは)無いとすら言われる。専門家会議の表現を使えば、「新しい生活様式」を確立しなければならない。在宅勤務とテレワークはその中心になるだろう。

4月8〜15日にウェブ調査の方法で在宅勤務緊急調査を実施した。その報告の第2回として、在宅勤務を経験した人たちの実態に基づき、コロナ以後の新しい働き方と生き方を展望したい。

在宅勤務になって良かったこと

在宅勤務はどのような可能性を拓くのかを知るため、「あなたまたはご家族が在宅勤務になって、良かったことを教えてください」という質問に対して自由に回答していただいた。

多くの人が言及している内容を「家族関係」「家事育児」「生活習慣」「感染不安」「通勤時間」「仕事関係」の6項目に整理した。同じグループの人々(たとえば「配偶者ありの女性」)の中で、その項目をあげた人たちの割合を図3に示した。ひとりの回答に2つ以上の項目が含まれているときはそれらすべてにカウントした。

前回の在宅勤務緊急調査報告(1)では、「在宅勤務になって困ったこと」をやはり6項目にまとめた。

「家族関係」「家事育児」「生活習慣」「仕事関係」は「困ったこと」と「良かったこと」の両方に登場するが、残りの2項目は入れ替わっており、「困ったこと」では「精神状態」と「住宅環境」、「良かったこと」としては「感染不安」と「通勤時間」の削減が強調された。