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コロナ禍でもトヨタが「新型ハリアー」発売に全身全霊を注ぐ理由

自動車業界の起爆剤となるか

コロナで薄れる“新車効果”

新型コロナウイルスは、自動車業界にも大きな影響を与えている。

当初は中国などからの部品の供給が滞っていたことを理由に生産調整を実施していたが、その後販売の落ち込みも目立ちはじめ、各地の工場が操業停止に追い込まれている。これは欧米でも同じであり、マスクやフェイスシールドなどの医療用品の生産に切り替えた工場も少なくない。

さらに新型車を発表する際には、平時のような報道関係者を集めての発表会や試乗会は「三密」になるので自粛せざるを得ない。取材のために用意される広報車両の貸し出しも、人と人の接触があることから停止しているところが多い。メディアを介して新型車のデザインや走りを広く伝えるという手段が使えないので、いわゆる新車効果は薄れてしまう。

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しかしながら新型車の開発は、数年掛けて進めるものである。新型コロナウイルスの感染拡大は、たしかに第2次世界大戦以来の重大局面ではあるが、部品の調達や生産設備の整備など、さまざまな要素が絡み合った一大プロジェクトを、簡単には延期できないという事情もあるはずだ。

ゆえに緊急事態宣言が発令された4月8日以降も、新型車はいくつか発表されている。トヨタ自動車のSUV「ハリアー」もそのひとつだ。ただし4月13日に行ったのは発表だけで、発売は6月頃とアナウンスしている。

前述したように、現在トヨタをはじめとする自動車メーカーは新型車の発表会や試乗会などを中止しているので、宣伝効果はあまり見込めない。それ以上に、今発売したところで、日々の生活に困窮し、新車を買うどころではないという人も多いはずだ。