5月17日 俳優・石原裕次郎が銀幕デビュー(1956年)

科学 今日はこんな日

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"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

1956年の今日、古川卓巳(1917-2018)監督の映画『太陽の季節』が公開され、戦後日本を彩った名俳優の石原裕次郎(1934-1987)が銀幕デビューを果たしました。

石原裕次郎(右)。左は妻で女優だった北原三枝(1933-) Photo by Getty Images

映画『太陽の季節』は、裕次郎の兄で、後に東京都知事(1999-2012)もつとめた石原慎太郎(1932-)の芥川賞受賞作を原作としています。裕次郎はもともと、この映画で若者言葉やヨットの指導を担当していました。

しかし彼の姿を目にしたプロデューサーの水の江滝子(1915-2009)は、裕次郎を俳優として起用することを決意。裕次郎は彼女のはたらきかけによって長門裕之(1934-2011)演じる主人公の友人・伊豆役で出演します。

ここでの演技が好評を得たことで、同じく慎太郎原作で姉妹篇に位置付けられた『狂った果実』にも起用され、人気俳優となりました。

石原慎太郎 Photo by Getty Images

映画『太陽の季節』はまた、原作者の慎太郎にも大きな影響を与えました。実は、原作となった小説は文学界では賛否両論だったのです。しかし、映画化されたことで若者を中心に大人気となり、「太陽族」という流行語を生むまでになりました。これは、日本で映画化によって原作者が有名になった最初のケースと言われています。

科学技術によって小説が映像化し、文学界にも影響を与えるようになったのです。

 

さて、『太陽の季節』でデビューした裕次郎ですが、翌1957年には日本初の歌謡LPレコード『裕次郎と貴方の夜』をリリースします。さらに同年、主演し主題歌も歌った映画『嵐を呼ぶ男』は約4億円もの興行収入を記録し、裕次郎は大スターとなりました。

2006年には彼のデビュー50周年を記念したDVD-BOXが発売されるなどデジタルリマスターも進んでおり、今では彼の勇姿を自宅のテレビでも見ることができます。

『嵐を呼ぶ男』での石原裕次郎(写真左、右は北原三枝) Photo by NIKKATSU