5月16日 兵庫県の高校生が新型インフルエンザに初感染(2009年)

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

2009年に発生した新型インフルエンザ(A/H1N1型)は21世紀初のパンデミックとなりました。

 

幸いにしてこの新型ウイルスは低病原性であったために、季節性インフルエンザとさほど変わらない被害にとどまりました。

しかし、この新型ウイルスは、ほとんどのヒトに免疫がないため、またたく間に世界中に感染が広がりました。2009年4月、メキシコと米国で局地的に発生した新型インフルエンザは、短期間で伝播し、日本にも早々に上陸しました。

2009年5月16日、海外渡航歴がない兵庫県立神戸高校の生徒に新型インフルエンザウイルス感染が判明し、これが国内初の発生となりました。その後、兵庫、大阪では、高校生を中心に感染が拡大し、小中高校が1週間休校に追い込まれました。

神戸高校には、「市営バスに生徒を乗せるな」という電話や爆破予告をほのめかす悪質な嫌がらせがあったといいます。新型ウイルスに対する底しれぬ恐怖が生み出したパニックでした。

flu2009年5月22日、神戸市内の病院にて撮影 Photo by Getty Images

次なるパンデミックをもたらす新型ウイルスと警戒されているのが、致死性が高い高病原性のH5N1型の強毒型鳥インフルエンザウイルスです。散発的にヒトへの感染がみられており、ヒトとヒトの間で高い感染力を持つ新型に変異する危険性が心配されています。

H5N1型の強毒型鳥インフルエンザウイルスは、血流中にウイルスが侵入して全身感染を起こし、サイトカイン・ストームと呼ばれる過剰な免疫反応を引き起こし、多臓器不全をもたらします。

fluH5N1型鳥インフルエンザウイルス Photo by Getty Images

高病原性のH5N1型鳥インフルエンザの致死率は60%近くもあり、その病原性は現在、パンデミックを引き起こしているコロナウイルスの比ではありません。

私たちは、こうしたインフルエンザについても監視を怠ってはなりません。

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