緊急事態宣言が延長されて

4月7日に発令された新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が延長され、事態の終息はいまだ目処が立たないでいる。

私の会社では緊急事態宣言より以前から在宅勤務体制が敷かれるようになっていたのもあり、かれこれ2カ月以上は同僚や知人に対面しない生活を続けている。

引きこもってるがゆえの体調不良は多少あるが、私も周囲も今のところ新型コロナウイルスそのものへの感染や、関わりそうな症状には見舞われておらず、窮屈な面はありながらも、ほどほどに穏やかに暮らしている。

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平日昼頃に散歩に出ると、まだスーツにマスクのサラリーマン集団が連れ立って雑談しながら歩いているのを見かけることがあり、身構えてしまうが……。

ニュースでは連日、様々な国・都市のパンデミック対策とその結果としての新規感染者数が報じられている。感染者数を抑えられている地域と引き合いに、日本の様々な感染防止策・経済支援策がお粗末だとか、他国民に比べて出歩く人々が多く意識が低いだとか、国内へのあらゆる不満も噴出している。私も不安に思わなくはない。

そんな中、ロンドンに語学留学中だった友人・Cさんが一人、日本へと帰国した。3月末に戻って2週間自己隔離し、現在は都内の実家で暮らしている。私が昨年1カ月だけ会社を休んでロンドンに滞在したときに知り合った33歳の友人で、留学に行く前は薬剤師として働いていた。

ロンドンは欧州の中でもひときわ深刻な感染拡大が起き、3月23日以降、ロックダウンを続けている都市だ。5月に入りボリス・ジョンソン首相は、ロックダウンを段階的に緩和する計画をテレビで発表したが、その声明に反対する声も上がっている。

Cさんも留学していた3月当時、語学学校や、大学院さえも講義が中止になり、彼女以外にも、帰国の決断をした人を何人か見たという。日本で政府の対応に右往左往している自分から見ると、あちらにとどまったほうがいいのではないかという気もするのだが、どんな逡巡があったのだろうか。

社会人になってから長期留学を果たしているCさんのバックグラウンドが気になっていたのもあり、留学の経緯も含めて、今回の帰国に至るまでを振り返ってもらった。