Photo by iStock
# 新型コロナウイルス

「正義感」は言い訳…、エスカレートする「自粛警察」の正体

あなたも他人事ではない

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大にともない、政府や緊急事態宣言を延長する中、ネット上では「自粛警察」という言葉が注目されている。これは周囲に対して、攻撃的な態度で自粛を強いる人たちのことだ。
県外ナンバーの車を傷つけたり、営業を続ける店に嫌がらせ行為をしたり、彼らはなぜ「行きすぎた非難」や「過剰な攻撃」をしてしまうのか? 心理カウンセラーの片田智也氏に、その深層心理を解説してもらった。

「自粛警察」による度を超えたパトロールが問題に

4月23日、静岡県伊東市にある温泉施設の駐車場で県外ナンバーの車が傷つけられるという事件が起きた。

「県をまたぐ移動」は自粛するべきとはいえ、県外ナンバーだからといって、すなわち県外在住者とは限らない。もし仮に、「県をまたいだ移動」だったとしても、車に傷をつけるというのはいくら何でもやり過ぎではないだろうか?

Photo by iStock

今こういった市民による「自発的な制裁措置」が全国的に増加している。それを揶揄して「自粛警察」や「コロナ自警団」という新語が生まれたぐらいだ。彼らの「勝手なパトロール」は止まらない。

各種報道によれば、横浜市にある飲食店は夜の営業を20時までのテイクアウトのみに自粛。激減した売上を補うため、昼の営業を続けていたところ、「バカ、死ね、潰れろ」、「そのまま辞めろ」などの張り紙をされた。

都内にある居酒屋でも同様の被害が。「この様な非常事態でまだ営業しますか?」という強迫まがいの貼り紙の下には大きく「バカ」と書かれている。加えて「いたずら電話」にも悩まされているという。

千葉県にある駄菓子店は、子どもたちを守るため、やむなく3月いっぱいで休業を決めた。それにも関わらず「コドモ アツメルナ オミセ シメロ」と不気味な貼り紙が。店主は恐怖に駆られたという。

 

行動自粛が望ましいのは間違いない。しかし、生活を守るため、ルールの範囲で最低限の営業を続ける店への嫌がらせは営業妨害である。すでに休業している店にまで自粛要請するというのは、あきらかに限度を超えている。

こういった「他人を罰する行為」がエスカレートしてしまうのはなぜなのか?