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「日本円は紙くずにならないのか?」コロナ対策バラマキの今、考えたい

お金とは狐がくれる木の葉である

未来は予想できないから備えるべきである

私が日本の経済・社会に対して長期的に強気な見通しを持っていることは、2018年10月6日の記事「今後4半世紀の間に日経平均株価は10万円に達することができる」で述べたが、現在も変わっていない。

ただし、それはあくまで長期的な見通しであり、「投資の神様ウォーレンバフェットが『米国の将来に絶大な信頼』を寄せているのと同時に、潤沢な現金などで常に『予想できない未来』に対する備えを怠らない」ことを忘れてはならない。

4月14日の記事「コロナ危機で、じつは日本が『世界で一人勝ち』する時代がきそうなワケ」で述べた様に、歴史に残るだけでも1400年という世界最古の国・日本の将来を私も信じている。

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ただし、『予想できない未来』に対する備えを怠るべきではないと思う。

例えば、大地震、津波、パンデミックは過去何回も発生しており、将来も発生するのはほぼ間違いない。だから、堤防をつくったり、避難訓練をしたり、医療体制を整えたりして備えることはできる。

しかし、「いつ、どこで、何が」という予想はできない。バフェットは「もしそのようなことができる人がいれば私の目の前に連れてきてほしい」と言っているが、いまだにそのような人物は現れていない。

バフェットが「『未来は予想できない』が『備えることはできる』」と述べるのはそのようなことなのだ。

通貨制度をこのまま維持できるのか?

通貨制度というものは元々不安定なものだ。現在の金などの裏付けがない、言ってみれば「無担保通貨制度」は、1971年のニクソンショック以降に発展したから、50年ほどの歴史しかない。ニクソンショックとは、同年8月15日に米国政府が、それまでの固定比率(1オンス=35ドル)による米ドル紙幣と金の兌換を一時停止したことを指す。

その影響もあって、MMT理論のような馬鹿げた説が登場するまでになった。詳細は私が執行パートナーを務める人間経済科学研究所代表・有地浩のレポート「話題の経済理論MMT:それを言っちゃあ、おしまいよ」を参照いただきたいが、通貨制度の崩壊は「いつ、どこで」という予想はできないが「いつかは必ずやってくる災害」だと考えるべきである。