# 新型コロナウイルス

マクドナルド、コロナ直撃から一転して「驚異のV字回復」できたワケ

凄い業績のウラに「巧みな戦略」がある
砂川 洋介 プロフィール

マクドナルドの「攻めの経営」

もちろん、マクドナルドの「巧みな戦略」はそれだけにとどまらない。

普段、マクドナルドを使うユーザーは、マクドナルドアプリをダウンロードしたうえ、そのクーポンを使用することが多いだろう。そのクーポンを見ると、最近は「2人用セット」「3人用セット」といったこれまであまり見かけなかったようなクーポンが並んでいるのである。

たとえば2人用クーポンの一例を示すと、内容は「てりやきマックバーガー+チキンフィレオ+ナゲット5ピース+ドリンクM2個」で1200円だ。3人用だと、これが「ダブチ+てりやきマックバーガー+チキンフィレオ+ナゲット5ピース+ドリンクM3個」で1800円となり、まさに家族用に注文するのに打ってつけのセットとなっている。

ただし、この「ファミリーセット売り」はいま多くの飲食チェーンが展開していて、ケンタッキーでも、モスバーガーでも、吉野家でも見かけるようになっている。そこへきてマクドナルドが決して「差別化」できているわけでもないし、マクドナルドのセットがコスパが抜群というわけでもない。

しかし、マクドナルドではコロナ禍においても「攻め」の姿勢が顕著だ。

マクドナルドの自社デリバリーのみならず、ウーバーイーツなどを利用する人も多い photo/gettyimages
 

たとえば、4月に入ると、それまで別アプリをダウンロードする必要があった「モバイルオーダー」の機能を、通常のマクドナルドの公式アプリで使えるようにするなどの施策を実行。これによって、アプリを見たお客がそのままオーダーするという「導線」をうまく作り上げている。

また、ここへきて『サムライマック』という新バーガーを発売したり、江崎グリコのプッチンプリンとコラボしたシェイクを出すなど、話題性のある新商品も打ち出すことでうまくお客を引き寄せながら、家族層を引き込むのに成功している様がうかがえるのだ。