# 新型コロナウイルス

マクドナルド、コロナ直撃から一転して「驚異のV字回復」できたワケ

凄い業績のウラに「巧みな戦略」がある
砂川 洋介 プロフィール

客単価「31.4%増」の凄み

マクドナルドが凄いのは、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、現在全国の全店舗約2900店舗で「終日店内客席ご利用中止」などを実施しているにもかかわらず、この好業績を叩き出していることにある。

じつはマクドナルドが発表した最新決算情報によれば、4月の既存店客数は前年同月比で「-18.9%」となっている。4月20日から店内客席の利用禁止などを始めたことからその影響が出ているかたちで、3月が「-7.7%」であるのと比べても、じつは客足は悪化しているのだ。

それにもかかわらず、売上高が伸びているのは客単価が大幅に増加しているからにほかならない。4月の単価の伸びぶりはすさまじく、前年同月比でじつに「31.4%」の増加となっているのだ。

「店内」の代わりに「持ち帰り」が伸びている photo/gettyimages
 

その伸びを牽引しているのはなんといっても「家族利用」の増加である。緊急事態宣言による外出自粛で、親は家でテレワークをして、子どももまた学校に行かず在宅という家庭が激増している。

そうした家族がドライブスルーやデリバリーでマクドナルドを注文し、家族全員分を注文するケースが増えているため、客単価が大きく膨れ上がっているわけだ。

しかもマクドナルドが「強い」と思わせるは、このタイミングでトミカとマイメロディ×リトルツインスターズのハッピーセットを提供していることだろう。

同じように家族利用を狙う飲食店は多くある中にあって、子どもたちにとっては鉄板人気のおもちゃ、キャラクターがひとつの「ストロングポイント」となって、マクドナルドが選ばれる要因のひとつになっているといえる。