# 新型コロナウイルス

手作りマスク、アベノマスク、市販マスク…その「効果」を徹底比較した!

意外な結果がわかった
福原 麻希 プロフィール

新型コロナウィルスも静電気で吸着

これほどフィルターが高性能な理由は、(1)極小の粉塵を捕集しやすい特別な加工(メルトブローン不織布⋆1を挟む等) がなされていること。(2)帯電化処理(エレクトレット)の技術が高いこと、帯電化処理とは不織布に静電気を帯びさせることで捕集効果を高める。

「ウイルスはほぼ正(プラス)電荷です。このため、新型コロナウイルスも、これまでの技術処理で十分吸着できると考えられています」と岸さんは話す。メーカーからは「感染対策という意味では、使い捨てマスクを1日1枚ずつ使ったほうがいい」と推奨する。

ガーゼマスクは「ウイルス捕集機能が低い…」

一方、手作りマスクで見られる、一般的な布等でできたマスクは、このウイルス捕集機能(前述のBFE、VFE、PFE)に関する試験ができないほどレベルが低いとわかっている( ⋆2)。つまり、手作りマスクはフィルター機能の性能に乏しい素材の場合、新型コロナウイルス感染防止効果を期待できない。

ただし、インターネット上の手作りマスクのサイトには、フィルターを挟み込むデザインも紹介され、各自、工夫されていることも窺える。「手作りマスクの中でもキッチンペーパーは不織布なため、布よりフィルター機能が高くなるのではないか」と岸さんは言う。実験で評価されているわけではない。

また、アベノマスク(安倍首相が各家庭に配布したマスク)の素材はガーゼだった。ガーゼマスクには一般的にフィルター機能が含まれていないため、やはり、ウイルス捕集機能は期待できない。この点で、野党が追求の声をあげる結果となった。

国産マスクはクリーンルームで衛生面を担保

photo by iStock
 

しかも、メーカーはマスク等の衛生品をクリーンルームで製造している。クリーンルーム(⋆3)とは、ホコリや虫だけでなく、微少な菌やウイルスが絶対に入らないよう工夫された空間のこと。技術者や製造者はその部屋に徹底した感染防御着を装着して入室し、手の常在菌も付着しないよう留意しながら作業をしている。

例えば、もし、微少な菌が付着した場合、製品が変色したり、ニオイが出たりするからだ。これほど、日本国内ではマスク等の衛生品は厳重な管理のもとで製造されている。手作りマスクの場合も、せめて、毎回使用前後、洗濯用ハイター等で消毒するといいだろう。