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営業マンを信じ、相続財産1200万を株で溶かした50歳主婦の絶望

コロナ危機でも同じことが起きる

営業マンを信じたせいで…

親などから引き継いだ資産を、確実に増やして次の代に引き継ぐ――これが「理想の相続」と言えるでしょう。しかし実はこれをうまくやれる人は多くありません。ただでさえ高い相続税を払った上、相続財産を短期間で大きく減らしてしまう例もかなりの数にのぼります。これからご紹介するケースもまさにそんな事例でした。

今回の話の主人公である高井由美子さん(仮名・50歳)は、多くの資産を親から相続したものの、それを原資に投資をしているうちに、2008年のリーマンショックによる株価の暴落のあおりを受けて、証券会社のラップ口座で運用していた資産が半分になってしまったのです。

「当時の私の運用は、とても投資などと言えるものではありませんでした。なんの知識もないためすべて証券会社の営業マンに言われるままで、含み損が出ても損切りしないし、儲けが出ても利益確定することもない。営業マンからの提案通り、ただただ金融商品を乗り換えていただけでした。相場ではなく営業マンだけを見て、この人は信用できそうだから、悪いようにはしない、と根拠もなく信じていたのです。

猛烈な勢いで落ちていく株価を見て不安になって営業マンに電話したことはありましたが『過去にもこんなことはありましたが、いずれ回復します』という根拠のない言葉を鵜呑みにして、1日また1日と時間を過ごしていたのですから、ほんとうに笑っちゃいますよね」(高井さん)

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高井さんは愛知県在住の主婦ですが、パートでカフェのバリスタも務めるちょっとお洒落な女性です。もともと株には興味がなかったのですが、親から株を相続したのをきっかけに証券会社と取り引きをするようになりました。