金正恩「カテーテル手術」疑惑…ウラにある「健康不安」のヤバい実態

その腕に残る「赤い痕」
高 英起 プロフィール

金正恩が抱える「心臓病」のリスク

金正恩重体報道が流れる以前から、筆者は金正恩氏の健康状態こそが北朝鮮にとって最大のリスクになり得ると主張していた。2010年に初登場した金正恩氏は確かに肥満気味だが、あご周りや首回りは意外とスッキリしていた。今のような肥満体型に変化しはじめるのは、2013年7月頃からだ。翌2014年には肥満によって下半身に不調が現れたのか、杖をつきながら公開活動をする様子が確認できる。

韓国の国家情報院(国情院)は2016年、金正恩氏の体重について、「2012年には90kgだったが、2014年には120kgに、そして最近では130kgまで増えたと推定される」と明らかにしている。現在の体重は不明だが、少なくとも2016年の時点から大きく減少したようには見えない。

 

筆者は当時、金正恩氏がまだ30代前半(現在は36歳)と若いことから、多少の肥満が生命の危険に及ぶことはないだろうと見ていた。しかし、わずか4年で40kgも増加するのはやはり異常だ。また、ヘビースモーカーでもある。先述のM氏は、「急激な体重増加や喫煙の習慣から見ると、金正恩氏が心臓になんらかの疾患を抱えることは避けられない」と語る。

「脳死・死亡」情報を一蹴した金正恩だが、いずれか健康不安こそが北朝鮮にとって最大のリスクとなりうるだろう。

最後に一つだけつけくわえたい。今回の騒動のなかで、一部からは「金正恩影武者説」や「合成写真説」などがささやかれているが、いずれも根拠が無い稚拙な分析に過ぎない。筆者は2011年から金正恩氏の動向が出る度に必ずチェックしているが、影武者や合成写真と疑わしき写真や記録動画を見たことは一度もない。

そもそも影武者が存在するのなら、今回のように「死亡情報」が拡散される前に、「影武者」や「合成写真」なるものを、発表してればいいだけのことだ。陰謀論で北朝鮮を分析すると、北朝鮮が抱える本質的な問題を見誤ることになるだろう。

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