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金正恩「カテーテル手術」疑惑…ウラにある「健康不安」のヤバい実態

その腕に残る「赤い痕」

重体説から脳死説までささやかれていた北朝鮮の金正恩党委員長が20日ぶり姿を現した。朝鮮中央通信が5月1日、金正恩氏が肥料工場の竣工式に出席したと報じたのである。画像だけでなく動画も配信した金正恩氏は健在をアピールし健康不安説を払拭させたかのように見える。

この報道までには、一部からは金正恩氏がすでに死亡しており、近いうちに公式に発表されるとの情報も流れていた。筆者にも複数のメディアから問い合わせが殺到したが、一貫して次のように答えていた。

「心血管の手術を受けたが経過は良好で、しばらくすると表舞台に登場するだろう」

筆者の見立ては正しかったことが証明された。また金正恩氏は健康不安説を払拭させた形だが、今回の騒動の裏には北朝鮮、ならびに金正恩氏が抱える深刻なリスクが見え隠れする。

それを示す前に、まずは「金正恩死亡説」がなぜここまで広がったのかについて検証してみたい。

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突如として姿を消した

金正恩氏は4月11日に開かれた朝鮮労働党政治局会議に参加したが、翌12日に開かれた最高人民会議(日本の国会にあたる)には欠席した。最高人民会議は朝鮮労働党が決定した指示を下す機関であり、金正恩氏の欠席は過去にもあったことで珍しくはない。

しかし筆者は4月16日から異変を感じていた。金日成主席の生誕記念日だった4月15日、金正恩氏は金日成主席と金正日総書記の遺体が安置されている錦繍山(クムスサン)太陽宮殿を参拝しなかったからだ。