会社員でも申請可能

フリーランスの私の場合は「コロナの影響で仕事の依頼が減り、収入も減少」を理由に貸し付け対象に当てはまる。そのほかにも、こういう理由がサンプルに出ていた。

「会社員だが、コロナのせいで給料が半減した」
「パートだがコロナのせいで、出勤日数が減った」
「店を営んでいるが、コロナのせいで来客が激減した」

つまりは、会社員でも自営業でもパートでも店舗経営でも、コロナで減収していれば、この緊急小口資金の貸し付けの対象となるのだ。対象者の文章を一読しただけではそうは思わない人が多いのではないだろうか。

勤務形態には限らず、新型コロナ感染拡大の影響を受けて困っているなら誰にでもその権利はあるのだ Photo by iStock

「借用書」に署名捺印をする。借金になるので、ちょっとどきどきした。まれに申請が却下される人もいるようだが、申請が認められれば1週間から10日で振りこまれる。説明会は初めから終わりまで30分強。あっけないほどに簡単に終わった。

実際に振り込まれたときの安堵

4月半ばを超えコロナ禍はさらに悪化し、父の通所はまた減った。せっかくの通所日にも、通所先ですぐにマスクをとったり、スーパーのレジの列で人と距離がとれず、スタッフに注意されて大声をあげるなど、父はいろいろ問題をおこした。そんな注意を受け、私はさらにイライラし、その時あった原稿に集中できず、危機感や焦りも強くなった。

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なのに申請から1週間がたち、10日たっても振り込まれない。「やっぱり、あの適当な減収メモがだめだったか」と社協に電話をかける。「今までは10日以内に振り込まれてたけど、混んでるからですかね」という、さらに調べて「現在は2週間かかるみたいです」とわざわざ電話をくれた。多くの人が小口資金に困っていることを実感しているからの対応だろう。

待つこと数日、2週間と1日で口座に20万振り込まれた。素直に嬉しいし、ほっとする。収入が減ったと自己申告で、しかもあんなざっくりとした手書きメモでこんなに早く振り込まれるとは本当にありがたい。このお金は数カ月後の減収のためのお守りだ。できるだけ手を付けずにすむように節約しよう。もちろん返すことが前提だけど、3年先に私が生きてるかどうかわからないし、償還免除の可能性だってある。