誠実で丁寧な対応

この時、もう一つの緊急貸付である、「総合支援金」のことも聞いてみた。こちらは通れば単独世帯は月15万円以内、複数世帯は20万円以内が3ヵ月以内で貸し付けを受けられる支援だ。しかし金額が多いだけのことがあり、この時点では、申請には減収を証明する公の書類が必要だったり、面接があったり、緊急小口資金に比べると手続きが煩雑だった。私は取り急ぎ前者の緊急小口資金のみ申請することにした。

「いつ頃申請にいけばいいでしょう」と聞くと、「お困りの方がとても多く、順番に予約していますが今日だと5月11日が最速です」。このときはまだ4月初旬だった。それだけ多くの人が殺到しているのかと驚く。「早くできるようになったら連絡します」という担当者の言葉を聞いて電話を切ったが、それは社交辞令だろうと期待していなかった。

ところが、4月7日の緊急事態宣言直後、9日ごろに電話がきて「人員と窓口を増やしたので、来週からお受けできます」と。しかも、よりスピードアップのため、減収の証拠書類は、手書きのメモでもよくなったという。

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30分ほどで説明と申請が終了

さて、急に早まった申請日、マスクを着け、言われた証明書類を持ち出かけた。収入が減った証明は、2月に請けた依頼元の会社とその金額。激減した3月も同様、明細をボールペンで簡単に書いたものだ。「こんなシンプルなメモ書きで大丈夫だろうか?」と不安になりながら。

会場は社協の会議室。入口で検温と手の消毒をして部屋に入る。密を避けるためだろう、3人がけの長テーブルに一人で座る。その横に一人係員が立ち、いろいろ説明してくれる。部屋の中には10人余り。年齢は若い方からけっこう高齢の方まで様々な人がいた。

まずは、持ってきた書類のコピーを先方がとり、プロジェクターを使いながらの説明が始まる。この特別貸付は無利子で1年間は据え置き。そこから24か月、毎月引き落としの形で償還することが基本だ。平たくいうと「3年以内に全部返せば無利子」。期日までに返済できない場合は延滞利子が発生するが、返済が困難な場合、やむをえないと認められると、償還の猶予や免除もある。貸付を受ける原因を記入するために、サンプルがボードに出る。この時初めて私はこの貸付を受けられる対象を明確に理解した。