冬の間、エゾモモンガは樹上の巣穴で、集団で暮らしています。
足下の地面が真っ白な雪に覆われる冬のほうが、落ちた糞などを手がかりにできるので、彼らを捜しやすくなります。
彼らは夜行性のため、夕暮れを待ち、巣穴から顔を出すのを待ちます。
モモンガの巣穴の入口は、天敵の侵入を防ぐため、1匹が通るのが精いっぱいの大きさしかないのが普通ですが、この日、見つけた巣穴は、入口が少し大きめでした。
最初に現れた1匹は、顔だけ出して、じーっとこちらを観察しています。まったく瞬きもせず、にらめっこなら相当な強敵です。
途中からもう1匹が顔を出し、2匹が重なり合って、なんとも愛らしい姿を見せてくれました。
春は出産の季節で、子育てはメスだけで行います。母子家庭なんですよ。
そろそろかわいい赤ちゃんが生まれている頃だと思います。