過去のコミケの様子。エンタメ業界が大打撃を受けている〔PHOTO〕gettyimages

「コロナで大打撃」のエンタメ業界〜会えない憂き目のファンたちの今

コロナとの戦いはずっと行われていた

新型コロナウィルスの影響で、現在あらゆる業界が打撃を受けています。舞台や映画、ライブやイベント、放送や配信などで中止や延期が相次ぐ、エンタメ業界もそのひとつです。

「やむを得ない」事態とはいえ、そうした業種を生業としている人々はもちろん、それらを生き甲斐とするファンたちは今、この状況をどう受け止めているのでしょうか。ニュースなどではなかなか取り上げられないエンタメ業界の現状を、ファンたちの姿を通して概観してみます。

大規模イベントが無観客で行われたことも…〔PHOTO〕gettyimages

エンタメ業界への影響

そもそもエンタメ業界には、新型コロナウィルスによって、どのような影響が出ているのでしょうか。筆者の専門とするアニメ関連での出来事を中心に、時系列で振り返ってみます。

2月末の早い時期から影響が目立っていたのは、「2.5次元作品(アニメやゲームを原作とした舞台やミュージカル)」でした。2月26日に政府から発令されたイベント自粛要請を受け、公演中の作品は千秋楽を迎える前に打ち切りとなり、稽古中の作品も、幕開け前に中止が発表されました。

3月に入ると、日本最大級のアニメイベント「AnimeJapan 2020」などの大型イベントや、「TVアニメ『鬼滅の刃』全集中展」といった展示会などが相次いで中止や延期に。中でも一番衝撃的だったのは、世界最大級の同人誌即売会・コミックマーケット(通称コミケ)が、40年以上の歴史の中で、初めて開催中止となったことです。またこの頃には、『‪映画ドラえもん‬』や『映画プリキュア』といった毎年恒例の春映画の公開も、続々と延期のアナウンスがされ始めました。‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬

4月に入ると、3月までは配信を使って無観客で行ってきたライブなども開催が難しくなり、イベント類はほぼ実施ができなくなります。またここにきて、深夜アニメから影響が出始めていた放送延期・休止の波が、『ポケットモンスター』や『ONE PIECE』、『ちびまる子ちゃん』といった朝や夕方のアニメにまで広がり、アニメファン以外にも、その影響の大きさが認識されるまでになりました。

 

業界全体でみると、徐々に影響範囲が広がっている形ではありますが、いち早く自粛の要請を受けた2.5次元作品などのライブ・エンタテインメント分野は、既に2ヵ月以上もその打撃を受け続けています。早期の収束を祈るばかりですが、緊急事態宣言の延長等を鑑みると、その影響はまだしばらく広がりそうです。